内容説明
歌とは何か?人はなぜ歌をうたうのか?思わず口ずさむ鼻歌。馬子歌、舟歌などの旅の歌。田植え、草取り、石曳きなどの仕事歌。恋する男女、来臨した神と人、帰来した死者と生者が取り交わす掛け合いの歌。太初から今日のカラオケまで、歌のさまざまな形をつぶさに追い求め、境界を越えて響きわたり、人を逸脱へと誘い出す、歌の不思議な力を鮮やかに描き出す。
目次
序章 「うた」のある風景
第1章 彼岸への逸出―結界と道行(一)
第2章 境界の言語表現―結界と道行(二)
第3章 逸脱の唱声―室町びとの歌ごえ
第4章 音とことばの間―呪的音声表現の諸相
終章 歌謡の境域―ウタとトナエゴトの間
著者等紹介
永池健二[ナガイケケンジ]
1948年佐賀県生まれ。奈良教育大学教授。日本文学(日本歌謡史・歌謡文芸・柳田国男研究)専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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