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内容説明
奄美大島で出会った風物と人間にかなしばりにあい、いつか南の島で暮すことを夢想するナオ。彼は、奄美の北、トカラ諸島の中ほどの平島に渡った。その島を三十五歳の時に“脱け出す”ことを試みるが、十七年後に再び島に“戻る”ことになる。―たくまざるユーモア、人間味あふれる島の人と暮らしを活写して、現代文明を反照する、ナオ会心の私記録。
目次
あの“事件”の真相が知りたくて
十七年後に返された千円の出資金
「ホンを書く人じゃなかけ?」
ヤマンカ祭りの夜
黄ばんだ一冊の本
「ナオはよかテゴ作りしちょんなあ」
「オイは『否!もう居いやならんで出っが』て言うた」
マグミの魚
テゴ作りの加勢
貴子に神様がのりうつる〔ほか〕