内容説明
ひとりの整形外科医として和田医師ほど四肢不自由に苦しむ人々が自力で歩むことに愛と情熱を傾けてきた者はいない。彼の前に存在する、医療を必要とする障害者に、自身の医術のすべてをもって応答することをみずからに課した異数の医療者の、医学的模索、思想と人間の輪郭が本書において浮かび上がる。
目次
医療論(思うままに;酒の記;学会随想;病院と患者;開業医とギプス;医学と社会;ギプス包帯について;肢体不自由者と医療整形外科;尖足の対症療法;脳性麻痺あれこれ;国立身障センターと自民党総裁選挙 ほか)
医師と患者(A君への手紙;足なえの記;松野君のお手紙に答えて―重度障害児のこと;股関節固定術について;十七歳の時、お手紙をかいて;両下肢弱化について;青山岩雄・孝子君結婚記念お祝いの言葉 ほか)