出版社内容情報
〈美学論、映像論、言語論を網羅した中井正一の思想エッセンス〉
戦前・戦中・戦後の困難な時代にあって、未来への予見性に満ちた言葉を発し続けた思想家・中井正一の主要な評論を集成。
永く読みつがれてきた名著、待望の復刻。
〈中井美学の集大成。名著の復興〉
「自分が何か自分から距てられていること、そのことから空間が構成されてゆく。
空間の中に生(いのち)があるのではなくして、生の中に空間があるのである。」
(「生きている空間--映画空間論への序曲」)
「人間は、自分が見失っていた自らの方向を、カットとカットの切断の隙虚の中に撃発し復活するのである。社会的矛盾と欠乏を媒介として、自らの本質を明るみにもたらすのである。
この社会的矛盾と欠乏に面する切断空間、この断崖、この断崖に面するこころ、これが実は歴史を嗣いで来た人間の根本的歴史的パトスである。この世の中を果して善くならしめることが出来るのか、とても善くして行くことは不可能なことなのか、実践の苦悩の果てに面する人類の嘆声、これが、歴史に面する「切断空間」である。」
(「映画の空間--映画の主体性の問題に関連して」)
【目次】
I
生きている空間--映画空間論への序曲
現代美学の危機と映画理論
映画の空間--映画の主体性の問題に関連して
映画の時間--映画の主体性の問題に関連して
II
現代に於ける美の諸性格
機能概念の美学への寄与
機械美の構造
ノイエ・ザッハリッヒカイトの美学
物理的集団的性格
「壇」の解体
リアリズムとロマン主義
芸術的空間--演劇の機構について
近代美と世界観
芸術に於ける媒介の問題
カントに於ける中間者としての構想力の記録
機械時代と理論並に芸術の適応
脱出と回帰
III
発言型態と聴取型態並にその芸術的展望
意味の拡延方向並にその悲劇性
言語は生きている
気質(かたぎ)
気(け、き)の日本語としての変遷
講座 芸術学
解説 中井正一の「新しい詩」……鈴木正
中井正一文献誌……編者
あとがき……編者
内容説明
美学論、映像論、言語論を網羅した中井正一の思想エッセンス。戦前・戦中・戦後の困難な時代にあって、未来への予見性に満ちた言葉を発し続けた思想家・中井正一の主要な評論を集成。永く読みつがれてきた名著、待望の復刻。
目次
1(生きている空間―映画空間論への序曲;現代美学の危機と映画理論;映画の空間―映画の主体性の問題に関連して;映画の時間―映画の主体性の問題に関連して)
2(現代に於ける美の諸性格;機能概念の美学への寄与;機械美の構造 ほか)
3(発言型態と聴取型態並にその芸術的展望;意味の拡延方向並にその悲劇性;言語は生きている ほか)
著者等紹介
中井正一[ナカイマサカズ]
1900‐1952。美学者、哲学者、社会思想家。1925年、京都帝国大学文学部哲学科卒業。1948年、国立国会図書館初代副館長に就任。日本図書館協会理事長として図書館法制定に奔走(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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