出版社内容情報
現場での運動行為こそ社会運動の核だ。
通常、社会運動研究では、リーダーや参加者の主張、組織の戦略を分析することが多い。しかし、本書ではそれらの作業をほとんど行わない。それに代えて、抗議集会やデモ行進などの運動行為がどのようになされるのかを詳細かつ客観的に描く。
内容説明
近年、群衆的でアクション中心の運動が増加しつつある。そこでは組織化も集合的アイデンティティの共有もほとんどなされない。あらためて運動行為そのものを先入観なしに見つめる必要性が高まっているのである。本書では、デモ行進や抗議集会の配置と展開をマップに描き、また運動行為を構成する個人の増減等を描いたビッグデータのグラフを用いて、運動行為を正確に記述していく。
目次
序章 本書の目的―社会運動が行うことをとらえる
第1章 運動行為の展開―一九九九年シアトルWTO閣僚会議
第2章 運動行為の展開―二〇〇九年コペンハーゲンCOP15
第3章 運動行為の配置―二〇〇〇/二〇〇八年G8サミット
第4章 運動行為の配置―二〇〇一/二〇〇九年G8サミット
第5章 運動行為の変動―二〇一五年反安保法制抗議集会
第6章 運動行為の変動―二〇一五年メーデー中央大会
終章 成果と課題
著者等紹介
濱西栄司[ハマニシエイジ]
1977年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)。ノートルダム清心女子大学文学部現代社会学科教授。専門は社会学(とくに社会運動論、社会学理論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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