出版社内容情報
日本列島の西端、長崎県佐世保市の山間にある福井洞窟は、旧石器時代の1万9000年前から縄文時代はじめの1万前にかけての人類の痕跡が連綿とみつかった重要な遺跡である。氷河期から温暖化への過酷な気候変動を生きぬいた人類の足跡を明らかにする。
内容説明
日本列島の西端、長崎県佐世保市の山間にある福井洞窟は、旧石器時代の一万九〇〇〇年前から縄文時代はじめの一万年前にかけて連綿とつづく人類の痕跡がみつかった重要な遺跡である。氷河期から温暖化への過酷な気候変動を生きぬいた人類の足跡を明らかにする。
目次
第1章 福井洞窟に魅せられて(狩猟採集民がみた洞窟;福井洞窟の発見)
第2章 姿をあらわした福井洞窟(地下六メートルまで;学史に残る層位的編年研究)
第3章 福井洞窟をふたたび掘る(地下鉄工事みたいな発掘現場;地層を明らかにする;あらたな発見;明らかになった人間活動の変遷)
第4章 狩猟採集民と福井洞窟(激変する環境と福井洞窟;福井洞窟の形成と利用;旧石器文化から縄文文化へ;洞窟での暮らしを解き明かす)
第5章 保存と活用の展望
著者等紹介
〓田裕三[ヤナギタユウゾウ]
1979年、宮崎県生まれ。別府大学文学部文化財学科卒業。宮崎県教育委員会埋蔵文化財センター任期付職員をへて、現在、佐世保市教育委員会文化財課主査。文化財専門職員。これまでに山田遺跡、筆無遺跡、堀川運河など宮崎県の発掘調査や、福井洞窟、直谷岩陰、大古川岩陰など佐世保市内の洞窟遺跡の調査・整備に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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