出版社内容情報
漢の皇帝に「漢委奴国王」の金印を授けられた王が君臨し、邪馬台国とともに『魏志』倭人伝に大国として記された奴国。多くの国が乱立するなか、かの地の人びとはなぜ大国を築けたのか。福岡平野を望む丘陵上に残された王都・須玖遺跡群から、その繁栄の実態と理由をさぐる。
内容説明
漢の皇帝に「漢委奴国王」の金印を授けられた王が君臨し、邪馬台国とともに『魏志』倭人伝に大国として記された奴国。多くの国が乱立するなか、かの地の人びとはなぜ大国を築けたのか。福岡平野をのぞむ丘陵上に残された王都・須玖遺跡群から、その繁栄の実態と理由をさぐる。
目次
第1章 奴国の王都(奴国と須玖遺跡群;王都・須玖遺跡群)
第2章 須玖岡本王墓と王族墓(王墓の発見;王族墓を掘る;後期の王墓は存在するか)
第3章 奴国の王宮にせまる(王宮はどこに;最有力候補の遺跡)
第4章 弥生時代のテクノポリス(圧倒的規模の青銅器生産;最古級の青銅器生産遺跡;奴国の官営工房;青銅器生産の復元と謎;ガラス玉の生産;鉄器の生産)
第5章 これからの須玖遺跡群
著者等紹介
井上義也[イノウエヨシナリ]
1973年、福岡県糟屋郡生まれ。別府大学文学部卒業、福岡大学大学院修了。現在、春日市協働推進部文化財課(奴国の丘歴史資料館)勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月をみるもの
6
奴国の王都は、このへんにあったのに、なぜ金印は志賀島から出てきたんだろうか? https://x.com/bamboo4031/status/18882076982626798762025/02/08
うしうし
2
昔の記憶で曖昧なのであるが、奴国の丘歴史資料館を訪れたことがある。王墓の上部に置かれていた大石を見たが、私はそれは原位置だと思っていた。本書を読んで、この大石は移築されたものだと知った。王墓・墳丘墓(王族墓)・王宮推定地・青銅器工房などの地理関係を理解することができ、機会があればもう一度、遺跡と資料館を訪れたいと思った。2024/03/01
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