矛盾の水害対策―公共事業のゆがみを川と森と人のいとなみからただす

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矛盾の水害対策―公共事業のゆがみを川と森と人のいとなみからただす

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787723154
  • NDC分類 369.33
  • Cコード C0040

出版社内容情報

「シンプルで極端な見解には、必ず意図的な捨象や独断が含まれている。そんなことでは、複雑な自然に対峙することなどできない。予測できない自然と人間のいとなみの折り合いを、森林水文学者が多角的に模索する――中島岳志」

どんなに強固な治水対策をしても、洪水や土砂災害は防げない。特に激化する大雨被害は、人間活動の結果である地球変動が原因であるのに、堤防やダムをつくり続けることで対応するなど、人新世の現代では完全に間違った対策である。最新科学を理解すれば、水害や渇水や土砂災害対策において何を優先するべきか、明らかなのである。
国土交通省も、近年は頻発する水害が防ぎ切れないことを認め、堤防やダムだけでない、流域の住民と協力する「流域治水」プロジェクトを進めている。
けれども、長年にわたり、水害裁判やダム建設で対立を続けてきた流域住民と国が協力することなどできるのだろうか。そもそも国の方針は、川の上流をインフラで固めて、山村の農業や林業を壊滅させていく公共事業に変わりはないからである。
こうした矛盾だらけの水害対策に、研究生活50年の森林水文学者が異議を唱え、「望ましい水害対策」のあり方を探る。

内容説明

どんなに強固な治水対策をしても、洪水や土砂災害は防げない!国土の上流をダムなどのインフラで固める国土強靱化事業は、農業や林業を壊滅させる。そんな公共事業は、人新世の現代において完全に間違っている。最新科学を理解すれば、水害や渇水や土砂災害対策において、何を優先するべきか明らかになるだろう。日本の治水政策に対する提言書。

目次

第1部 水害対策と対立の歴史(水害ではなぜ対立が生まれるのか;河川整備事業における苦悩の戦後史;基本高水流量の値に根拠はあるのか;安全性向上の哲学では改善されない対立構造)
第2部 対立緩和に必要なのは自然を理解すること(水循環を森林の蒸発散から考える;緑のダムを再評価する)
第3部 人新世の時代の水害対策(自然を理解して水害対策の方向性を探る;望ましい水害対策への道)

著者等紹介

谷誠[タニマコト]
1950年大阪生まれ。京都大学名誉教授。農学博士。京都大学大学院農学研究科林学専攻博士課程修了。国家公務員試験(砂防学)合格、1981年農林水産省林野庁林業試験場入省。関西支場防災研究室で竜ノ口山森林理水試験研究に従事。1988年森林総合研究所(林業試験場を改組)森林環境部気象研究室長。マレーシア熱帯雨林のタワーでの蒸発散観測研究などを行う。1999年京都大学大学院農学研究科地域環境科学専攻森林水文学分野教授。2016年退職。2016年~2021年人間環境大学特任教授。現在も水循環・流出モデル・災害論などの研究を続けている。一般社団法人縮小社会研究会会員。2012年~2014年一般社団法人水文・水資源学会会長、2014年公益社団法人日本地球惑星科学連合フェロー。2022年日本農学賞・読売農学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。