出版社内容情報
自己のからだを見つめることで、「深層の歴史」を探究した思想家・戸井田道三。
その教えを受け、親交を結んだ人類学者による初の的評伝。
「住」「舌」「母」「性」「時間」「色」「旅」をテーマに、〈言葉以前〉の無意識領域を訪ねる七編の論考。
内容説明
戸井田道三の柔らかな日常哲学を発見するために。「住」「舌」「母」「性」「時間」「色」「旅」をテーマに、“言葉以前”の無意識領域を訪ねる七編の論考。
目次
1 非土着のネイティヴ―土地に住むこと
2 言葉以前へのまなざし―舌でしゃべること
3 乳色の始原へ―母を思うこと
4 思考のヘルマフロディーテ―性を超えること
5 翁語りの深淵―時間を生きること
6 歴史の昂進―色が移ろうこと
7 はるかに、遠くへ―旅に憧れること