山林王

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山林王

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787722102
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

明治の初め、吉野山の桜を全部買い取った男がいた。彼の名は土倉庄三郎。吉野から伊勢まで懸崖の山々を抜ける道を独力で開き、全国の山を緑で覆うべく造林を推し進め、自由民権運動に参画し、同志社など多くの学校を資金面で支えることに力を注いだ。また女子教育こそが国力を伸ばすとして日本女子大学校(現・日本女子大学)の創設を支援し、自らの娘もアメリカに留学させた。そのほか手がけた偉業を数え上げたらきりがない。吉野川の源流部・川上村に居を構え、近代日本の礎づくりに邁進した豪商三井と並ぶ財力を持った山林王であった。ところが現在、土倉庄三郎の名前は歴史から消え、彼の事績は忘れられつつある。
土倉家に起きた悲劇とは何なのか。そして吉野の山中からどんな世界を見ていたのか。彼の足跡を追いながら、幕末から明治、そして大正にかけて日本がたどった道のりを森からの視点で探っていく。

内容説明

明治の初め、吉野山の桜を全部買い取った男がいた。彼は、吉野から伊勢まで懸崖の山々を抜ける道を独力で開き、全国の山を緑で覆うべく造林を推し進めた。さらに自由民権運動に参画し、同志社など多くの学校を資金面で支えることに力を注いだ。また女子教育こそが国力を伸ばすとして日本女子大学校(現・日本女子大学)の創設を支援し、自らの娘もアメリカに留学させた。そのほか手がけた偉業を数え上げたらきりがない。彼こそ豪商三井と並ぶ財力を持っていた山林王・土倉庄三郎である。吉野川の源流部・川上村に居を構えつつ、近代日本の礎づくりに邁進したのだ。ところが現在、土倉庄三郎の名前は歴史から消え、彼の事績は忘れられつつある。土倉家に起きた悲劇とは何なのか。そして吉野の山中からどんな世界を見ていたのか。彼の足跡を追いながら、幕末から明治、そして大正にかけて日本がたどった道のりを森からの視点で探っていく。

目次

第1章 キリスト教学校と自由民権運動
第2章 山の民の明治維新
第3章 新時代を大和の国から
第4章 国の林政にもの申す
第5章 土倉家の日常と六男五女
第6章 逼塞の軌跡と大往生
終章 庄三郎なき吉野

著者等紹介

田中淳夫[タナカアツオ]
1959年大阪生まれ。静岡大学農学部を卒業後、出版社、新聞社等を経て、フリーの森林ジャーナリストに。森と人の関係をテーマに執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

113
心から尊敬する土倉庄三郎翁の新しい評伝とならば、読まずにはいられない。「土倉さんの植えた木はチェーンソーのバーを入れたら違いが分かる」と言わしめる土倉翁の林業への情熱と献身に胸が熱くなる。莫大な資産を、教育支援、地元の基盤整備、文化財保護などの慈善徳行に投じるも、「陰徳を積む」を肝に銘じた慎ましさ。日本を代表する富豪となっても、全国の林業者の視察に応えて、自ら山を案内して惜しげもなく技術を伝授する日々。花柳界での豪遊や女性関係などとは一切無縁の謹厳実直な生き方。著者は、真のノブレス・オブリージュだと言う。2023/05/05

chuji

6
久喜市立中央図書館の本。2023年3月初版。書き下ろし。幕末の1840年に生まれ、1917年(大正六年)に没した山林王【土倉(ドグラ)庄三郎】譚。一代で築いた財産と名声をボンクラ長男の散財により没落し、世間から忘れ去られてしまった。是非『朝井まかて』さんに小説でもある化してもらいたい人物だと思いました。2023/06/10

1367

4
文明開花期に奈良・吉野で大規模林業に取り組んだ山林王の話。面白かった。林業に儲かるイメージは無かったけど、合板や合成樹脂普及前の日本で大規模林業やれば相当な金が動いたはずで、投資家としての立場から政財界の御意見番(フィクサー)になるのは当然かも。それから都道府県別の新聞購読数で奈良県だけが毎日新聞が首位である歴史的背景が分かった気がします。2024/05/22

ひらっち

1
明治期に土倉庄三郎という人物がいて、いかに財を成して多くの人に影響を与えていたのかを知って驚かされた。あの広岡浅子とも交流があったことを知って、更に驚かされた。2024/04/22

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