出版社内容情報
〈再エネ導入をめぐる問題群を解きほぐす〉
エネルギー転換は誰のためになぜ必要で、どうすればうまくいくのか。
再生可能エネルギーの導入に伴って引き起こされる、地域トラブルなどの「やっかいな問題」を社会的にどう解決していくべきなのか。
現場での成功や失敗から学び、実践的に考える。
〈持続可能な再エネ社会をどうつくるのか--〉
再生可能エネルギーは大量導入の時代を迎えつつある。その一方で、立地地域において摩擦を引き起こしたり、事業計画への賛否が地域社会の分断をもたらすといった種々のトラブルも発生している。
立地地域には固有の事情や社会的文脈がある。関わっている人も異なれば、自然環境や社会状況も多様である。固有性の尊重を心がけ、「公正さ」と「信頼」の構築に向けた試行錯誤を積み重ねることが、問題を解きほぐす可能性を生み出し、持続可能な社会の実現への一歩となる。
内容説明
エネルギー転換は誰のためになぜ必要で、どうすればうまくいくのか。再生可能エネルギーの導入に伴って引き起こされる、地域トラブルなどの「やっかいな問題」を社会的にどう解決していくべきなのか。現場での成功や失敗から学び、実践的に考える。
目次
エネルギー転換と「やっかいな問題」
1 地域トラブルと社会的受容性―「分配的正義」「手続き的正義」と「信頼」の構築(太陽光発電の地域トラブルと自治体の対応;風力発電所の立地をめぐる問題と住民の認識;バイオエネルギー市場急拡大の経験からの教訓―持続可能なバイオエコノミーの成長管理に向けて ほか)
2 地域からのエネルギー転換―発想の転換から複数の文脈をつくり出す(地域主導か地域貢献か―再生可能エネルギーの市場化とドイツにおけるコミュニティ・パワーの課題;再生可能エネルギーがもたらすコミュニティの再生―スコットランドのコミュニティ・パワーの事例から;「よそ者」によるコミュニティ・パワーの展開と「信頼」の構築―生活クラブ生協の実践から ほか)
3 公正で持続可能なエネルギー転換のために―社会システムの変革と社会的解決(「地元」として、「主体」として―自治体が直面するエネルギー転換の課題;メディエーターの戦略的媒介による地域の意思決定支援;世代間公正と世代内公正の相克―ドイツ「石炭委員会」の模索 ほか)
エネルギー転換をうまく進めるために―大きな物語を飼い慣らす
著者等紹介
丸山康司[マルヤマヤスシ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。名古屋大学大学院環境学研究科教授。専門は環境社会学、科学技術社会論
西城戸誠[ニシキドマコト]
北海道大学文学研究科博士後期課程修了。博士(行動科学)。早稲田大学文学学術院教授。専門は環境社会学、地域社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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