内容説明
白く塗った石室壁面に赤い円文や三角文を描いた装飾古墳、古墳のある台地の斜面に連なる東日本最大級の横穴墓群、太平洋に面した崖にならぶ石棺墓―古墳時代後期、茨城県ひたちなか市の那珂川流域にこれらの墓を造営したのはだれか、そして装飾古墳の本場、九州との関係は。
目次
第1章 虎塚古墳をさぐる(壁画との出会い;虎塚古墳の発掘調査;少ない石室内の出土遺物;地域からみた虎塚古墳)
第2章 虎塚古墳の壁画をさぐる(壁画の図像;常陸の装飾古墳の特徴)
第3章 十五郎穴横穴墓群をさぐる(未開口横穴墓の発見;十五郎穴の発掘調査;東日本最大級の横穴墓群;構造・儀礼・副葬品;横穴墓の再利用;古墳と横穴墓の関係)
第4章 海でつながる文化(那珂川下流域の古墳;太平洋岸の石棺墓;海でつながる古墳時代の文化;古墳時代から古代へ;地元の宝・虎塚古墳と十五郎穴)
著者等紹介
稲田健一[イナダケンイチ]
1969年、茨城県勝田市(現・ひたちなか市)生まれ。1993年、立正大学文学部史学科卒業。現在、(公財)ひたちなか市生活・文化・スポーツ公社ひたちなか市埋蔵文化財調査センターに勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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