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内容説明
「歌で“故郷”を届けたいと願っています」。妻として、母として、嫁として。若き日に歌の道を諦め、48歳で音楽大学に入学して再生した在日女性のライフヒストリー。
目次
序章 ハングル・ウィンター・コンサートの会場で
第1章 在日コリアン二世の女性として
第2章 日本と朝鮮半島の歴史のはざまで
第3章 音楽大学で迎えた人生の第2幕
第4章 揺れる日本社会で―在日の子弟への思い
第5章 韓国・慶州「ナザレ園」への旅―残留日本人妻に届ける「故郷の歌」
第6章 神戸・長田の老人ホーム「故郷の家」―ともに分かち合える歌を
著者等紹介
坪井兵輔[ツボイヒョウスケ]
1971年大阪府生まれ。阪南大学国際コミュニケーション学部准教授(ジャーナリズム論)。慶応義塾大学経済学部卒業後、MBS毎日放送に入社。記者およびディレクターとして、テレビ・ラジオで報道番組の制作を担当。同社ベルリン支局特派員、TV報道局ドキュメンタリー専属ディレクター等を務め、2017年より現職。主なTVドキュメンタリー作品に『家族づくり―子どもたちと里親の一年』(毎日放送、地方の時代映像祭優秀賞)、『知られざる最前線―神戸が担ってきた“日米同盟”』(毎日放送、坂田記念ジャーナリズム賞特別賞)、『見えない基地―京丹後・米軍レーダー基地計画を追う』(毎日放送、ギャラクシー賞奨励賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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takao
0
ふむ2025/09/29
お抹茶
0
運命に翻弄されながらも,それぞれの故郷のために歌う女性のドキュメンタリー。日本生まれの日本育ちだが,ルーツは韓国で,教育は北を支持する民族学校で学び,日本人とも朝鮮人ともみなされない。朝鮮戦争という祖国の犠牲の上に成り立つ特需に,在日は狂わんばかりに葛藤した。在日の政治的な発言が朝鮮半島で生きる知り合いに及ぼす影響を考えると,声を上げられない息苦しさがある。歌も南北の分断に晒されていたが,桂仙さんは,政治のためではなく自分が目指すところのために歌う。2019/12/10