火を焚きなさい―山尾三省の詩のことば

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火を焚きなさい―山尾三省の詩のことば

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784787718877
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

出版社内容情報

山に夕闇がせまる
子供達よ
ほら もう夜が背中まできている
火を焚きなさい
お前達の心残りの遊びをやめて
大昔の心にかえり
火を焚きなさい
――山尾三省「火を焚きなさい」

山尾三省の詩は、いまの時代にますます、ひつようとされている。わたしがわたしをとりもどすために。あなたがあなたをとりもどすために。
??早川ユミ「わたしの、根っこのひと」

野とともに生きること、家族とともに生きること。
詩人・山尾三省(1938~2001年)の著作と詩集から、48篇の詩、4篇の散文作品を選び、あらたに編集したベストセレクション。家族とともに屋久島に移住し、耕し、詩作し、祈る暮らしを続けた詩人の心温まることばを集めました。布作家・早川ユミの解説、画家・nakabanの漫画も収録。(発行=野草社)

"もくじ

序にかえて

I
火を焚きなさい
漫画 Make the Fire 原作=山尾三省 翻案・作画=nakaban

II
沈黙
日と月
聖老人

III
歌のまこと
夕日
夢起こし??地域社会原論??
散文 野イチゴ
子供たちへ
三つの金色に光っているもの
サルノコシカケ
月夜
じゃがいも畑で
秋のはじめ その二
食パンの歌??太郎に??
夜明けのカフェ・オーレ
ミットクンと雲
草の生えている道
森について
個人的なことがら
おわんどの海
散文 今年の夏は
漫画 山尾三省の詩と歩く 屋久島植物さんぽ 原作=nakaban
ひとつの夏
静かさについて
いろりを焚く その四
桃の木
びろう葉帽子の下で その八??ルイさんに??
びろう葉帽子の下で その十九

IV
山桜
新月
高校入学式
洗濯物
青い花

V
森の家 その四
森の家 その五

VI
山に住んでいると

樹になる
三光鳥
キャベツの時
地蔵 その二
一日暮らし
ゆっくり歩く

VII
夏の朝
神の石
真冬
白木蓮の春

VIII
松の木の木蔭で
ヤマガラ

IX
海辺の生物たち
散文 子供達への遺言・妻への遺言



解説 わたしの、根っこのひと 早川ユミ
所収一覧"

山尾三省[ヤマオサンセイ]
著・文・その他

早川ユミ[ハヤカワユミ]
解説

nakaban[ナカバン]
イラスト

目次

1(火を焚きなさい;漫画 Make the Fire(原作=山尾三省 翻案・作画=nakaban))
2(沈黙;日と月 ほか)
3(歌のまこと;夕日 ほか)
4(山桜;新月 ほか)
5(森の家)
6(山に住んでいると;石 ほか)

著者等紹介

山尾三省[ヤマオサンセイ]
1938年、東京・神田に生まれる。早稲田大学文学部西洋哲学科中退。67年、「部族」と称する対抗文化コミューン運動を起こす。73~74年、インド・ネパールの聖地を一年間巡礼。75年、東京・西荻窪のほびっと村の創立に参加し、無農薬野菜の販売を手がける。77年、家族とともに屋久島の一湊白川山に移住し、耕し、詩作し、祈る暮らしを続ける。2001年8月28日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

90
前回読んだ時には山尾三省が屋久島に移住して百姓と詩人として生きたことを知らなかった。今回は地名や植物、山の名前に屋久島の景色を重ねて読んだ。1938年東京神田生まれ、1977年39歳で家族と共に屋久島一湊白川山に移住し子供らを育てた。2001年癌で死ぬまで詩作を続けた。子どもらに向けた「火を焚きなさい」、縄文杉を詠んだ「聖老人」はやはり素晴らしい。二十歳を目前にして東京へ行く息子に向けた「食パンの歌-太郎に-」の一説がとても心に響く。「俺達は本当はただ命の原郷を求めているだけなのだ」彼の遺言を実現したい。2024/04/29

アキ

87
表題「火を焚きなさい」子どもへの語りかけも、作画nakabanの版画もいい。「食パンの歌―太郎に―」にある「人間はお金を稼ぐために生きてはいけないという理想を命からがらで考えもし実行すること」のために東京から屋久島に移り住んだ。「月夜」「夕日」「静かさについて」「山に住んでいると」その情景が浮かぶ。原発をなくすことが願いと遺言に残した。「ひとつの夏」あの原爆の夏を忘れない。詩のことばが生き方そのもの。「僕は幸福という言葉の前にむしろ悲しむ。真理という言葉の前に深く心が震える。僕は百姓となり、詩人になった」2021/02/27

Sakie

16
社会の役に立ちたいのと同じくらい、山に引きこもって自然と対峙しながら生きていきたい願望が私にはある。人間の野生に従い、自然の恵みに祈りを捧げながら、静かに生きる。そんな暮らしを極端に具現した山尾三省の言葉には地面にずっしりと根を張った力がある。読む者を圧倒し、共振させ、空を見上げさせる。詩とは、私はそのようなものであってほしい。現代社会を『悪い時代』と厭う詩は、あんまり好きじゃない。人の美しい営みを詠ってほしい。気に入ったのは、夜中に独りで焼酎を飲みながら、鹿の鳴き声を聴く詩。クィーオウ クィーオウ。2019/11/01

チェアー

14
土のアナキストともいうべき詩人。都会に出た長男に贈る詩で、食パンをみすぼらしいとか汚らしいとか思うようになったら、それはひとつの思想が死んだときだ、と言い放つ父。都会やカネが支配する社会に対する嫌悪、土や木、川、海に対するあこがれ、できれば同化したいという願望を強く感じる。こういう詩を嫌うようになった時、わたしのなかで何かが死んだときなのかもしれない。2018/12/12

kentaro mori

4
こんな詩人、生活人がいたとは知らなかった。人類学に興味のある今出会えた必然。平易だが、豊かすぎるほど豊か。⚫️森は/土と樹々をかかえて/沈黙しつつ 生きている/人は その森に帰る/森は/ひとつの大きな闇であり/慈悲である/人は そこに帰る/森のそこには/水が流れている/その水もまた 森である/人は そこに帰る その森に帰る2018/10/31

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