内容説明
東の古墳王国、群馬県。なかでも、高崎市の綿貫観音山古墳から出土した華麗な副葬品は、韓国武寧王陵出土鏡と同型鏡や法隆寺献納宝物の水瓶に似る美しい水瓶など、東アジアとの活発な交流を見せて群を抜いている。五~六世紀に国際情勢に通じ、活躍したその被葬者の実像に迫る。
目次
第1章 未盗掘古墳の調査(原形をとどめていた古墳;調査開始)
第2章 五世紀の伝統を守る前方後円墳(綿貫観音山古墳が造営された地;綿貫観音山古墳の墳形;群馬県では最大規模の石室)
第3章 埴輪は語る(この世の家と他界の家;鎮魂祭祀と権威の象徴;山上他界へいざなう飾馬;埴輪はどこでつくられたか)
第4章 豪華な副葬品(副葬品の出土状態;獣帯鏡と銅製水瓶が語る世界;甲冑と馬具が示す武人像;副葬品にみえる国際色と年代)
第5章 綿貫観音山古墳と大和政権(東国の古墳王国;毛野国誕生前夜;毛野国の誕生と崩壊;井野川流域圏の誕生;大和政権下の毛野;上毛野の雄族、綿貫観音山古墳の首長)
著者等紹介
大塚初重[オオツカハツシゲ]
1926年、東京都生まれ。明治大学大学院文学研究科考古学専攻博士課程修了。文学博士。明治大学文学部長、明治大学人文科学研究所所長、山梨県立考古博物館館長、日本考古学会協会会長などを歴任。明治大学名誉教授
梅澤重昭[ウメサワシゲアキ]
1934年、群馬県生まれ。明治大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了。群馬県教育委員会文化財保護課長、群馬大学教育学部教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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