内容説明
新潟水俣病の公式発表から50余年。沈黙の時間を経て、新たに浮かび上がってくる被害の声がある。黙して一生を終えた人もいる。語られなかったことが語られるには、時が熟さねばならない。次の世代に被害の相貌を伝える活動を続けている8人の語り部の証言集。
目次
1 人から受けた恩は石に刻んでおけ、人に尽くしたことは水に流せ―語り部・小武節子さん
2 次世代に語り継ぐことが使命である―語り部・近四喜男さん
3 すべての被害者が救われるまで―語り部・山崎昭正さん
4 自分と同じように「わからない」人のために―語り部・山田サチ子さん
5 一〇〇人いれば一〇〇通り、一〇〇〇人いれば一〇〇〇通り―語り部・小町ゆみ子さん
6 渡船場で差別を聞いてきた―語り部・立川小三郎さん
7 「正しく」理解して行動する子どもに―語り部・稲垣シズヱさん
8 しびれが出た頃からの爪はとってある―語り部・曽我浩さん
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