内容説明
ユネスコの世界無形文化遺産に登録され、「伝統的な食文化」として注目を浴びる和食。しかし、私たちは和食の由来と変遷を誤解してとらえてはいないだろうか。「和食熱」のなかで見逃されてきた史実を、日欧の気鋭の食文化研究者がていねいに探り、和食の近代史を解き明かす。知らなかった「和食」の真実。
目次
序章 近代史のなかの「和食」
第1章 「和食」という用語
第2章 お米を中心とする食事
第3章 戦時体制下の食
第4章 「和食(Washoku)」のブランド化
終章 社会的現象としての「和食」
著者等紹介
チフィエルトカ,カタジーナ[チフィエルトカ,カタジーナ] [Cwiertka,Katarzyna J.]
ポーランド出身。オランダのライデン大学教授(近代日本研究専攻)。日本と朝鮮半島をはじめ東アジアの近代の食文化について、英文での多数の執筆がある。最近は食品包装の研究にも手を広げ、食文化の守備範囲を拡大中
安原美帆[ヤスハラミホ]
兵庫県生まれ。奈良女子大学大学院修了、博士(学術)。大学・専門学校の非常勤講師を務める傍ら、近代日本の食文化に関する研究等に取り組む。論文「雑誌『糧友』にみる兵食と一般家庭の食との関連について」(『風俗史学』第22号、2003年)で、風俗史学会研究奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もえたく
10
いいにほんしょくで、11月24日は和食の日と設定され、ユネスコの無形文化遺産に登録されたことで和食熱が高まっているが、著者達は歴史上の事実とブランド化のために創出された神話がごちゃ混ぜになっているのではと説く。オランダのライデン大学の教授である著者が、ここまで和食にこだわっている理由も、もう少し書いていただきたかった。2016/10/13
ののまる
7
知らんこといっぱい!お米が全国民の主食になったのは、戦時中の配給制が発端で、最近か〜2019/09/26
takao
2
ふむ2023/02/21
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- 和書
- 伝え方が9割 〈2〉