内容説明
世界中に影響を及ぼす国家間や国際機構の取り決めに対し、人びとが国境を越えて抗議行動を展開する現場を歩き、社会学的考察を重ねたグローバル化時代の社会運動論。
目次
サミットへの抗議行動―グローバル社会運動の新しい展開
1 サミット・プロテストとは何か(サミット・プロテストの登場と発展;サミット・プロテストの全体像とメカニズム―五つの日本開催サミットにおける争点・アクター・アクションと集合的経験/空間的密集)
2 サミット・プロテストという“経験”―参加の回路と思想・水脈(グローバルな運動への参加の回路―洞爺湖G8サミット抗議活動に関わった「地元参加者」の声;ドイツにおける反グローバリズム運動―ハイリゲンダム・サミット・プロテストと原子力施設反対運動;サミット・プロテストが描く未来図と創造的表象―九州・沖縄サミットと洞爺湖サミットにみるプロテスト設計図のローカル性/グローバル性;サミット・プロテストとイタリア社会の“毛細管現象”―惑星社会の諸問題に応答する“未発の社会運動”)
3 サミット・プロテストのイメージ―評価の多様性と受容可能性(サミット・プロテストに対するイメージ・評価の多様性とその変化―洞爺湖周辺地域における住民の反応と自治体の対応;サミット・プロテストの受容可能性―質問紙調査からみる傍観者の態度)
グローバル化時代の社会運動―グローバル化とローカル、精神とコミュニケーションの弁証法
著者等紹介
野宮大志郎[ノミヤダイシロウ]
中央大学文学部教授。専門は市民社会論、社会運動論、比較社会学
西城戸誠[ニシキドマコト]
法政大学人間環境学部教授。専門は環境社会学、社会運動論、地域社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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