公害に第三者はない

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787714022
  • NDC分類 519
  • Cコード C1336

出版社内容情報

第1巻は、一科学者として水俣病の発生に衝撃を受けて現地調査を密かに進め、やがて反公害運動の最前線に立ち、東大自主講座「公害原論」を開校し、学問のあり方と生き方を鋭く問うた文章で構成。第2巻では、明治期から続く日本社会

内容説明

「第三者を名乗るものは必ずといってよいほど加害者の代弁をしてきた」、「日本の資本主義の歴史は公害の歴史といってもよい」―。歴史に学び、現場を歩き、いまも公害を生み出し続ける日本社会の歪みを問う。

目次

1 公害は終わっていない(“公”と“私”;公害被害者の論理(抄) ほか)
2 公害の歴史から何を学ぶか(時間の深淵を越えて(抄)―田中正造と足尾鉱毒事件
知られざる公害事件―日立煙害の教訓 ほか)
3 住民運動の現場を歩く(開発ファシズムと自由民権運動;海と陸の民の連帯をもとめて ほか)
4 公害とたたかい続けた人びと(細川一博士を偲ぶ;寒村から学ぶもの ほか)

著者等紹介

宇井純[ウイジュン]
1932年6月25日、東京に生まれる。1956年、東京大学工学部応用化学科卒業。日本ゼオン株式会社に入社。1960年、東京大学大学院応用化学修士課程入学。工場勤務時代に水銀を扱っていた経験から、1959年に水俣病の水銀原因説を聞いて強い衝撃を受け、以後一貫して水俣病の原因究明と被害者支援活動に力を注ぐ。1965年、東京大学工学部都市工学科助手。1970年から1985年まで、同大学で自主講座「公害原論」を主宰。1986年、沖縄大学法経学部教授。2003年、同大学名誉教授。2006年11月11日、逝去

藤林泰[フジバヤシヤスシ]
1948年、山口県生まれ。目下の関心は、重なり合いながら地域を支える多様なコミュニティの形成史。立教大学共生社会研究センターに保管されている「宇井純公害問題資料コレクション」は貴重な手がかりとなる

宮内泰介[ミヤウチタイスケ]
1961年、愛媛県生まれ。自主講座「反公害輸出通報センター」元メンバー。現在、北海道大学にて環境社会学の研究・教育にたずさわる

友澤悠季[トモザワユウキ]
1980年、神奈川県生まれ。主な関心は、戦後日本における公害・環境思想史の再構成。2006年5月、病院で初めて宇井さんにお会いし、日本の公害研究史の捉え方について示唆をいただいた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

20
日本による海外への公害輸出についてたくさん言及されている本ですが、海外出兵についても言及されているのには驚きました。ODAのような巨大な開発計画が住民の意向に反して進められると、現地で緊張が引き起こされ、「在留邦人の生命財産の保護」の必要性が出兵の口実となる・・・というのが著者の主張です。自衛隊の海外派遣問題が取沙汰されている今は、経済優先・人権無視に付随して必然的に発生する公害と「出兵」との関係性について考察する最大のチャンスなのに、現状は「今は○○すべき時ではない」という言説ばかりが流布しています。2015/02/04

coolflat

5
『公害に第三者はいない』放射能問題なんかで、客観や中立を装う市民や学者に聞かせたいフレーズだ。加害者が強ければ文句が言いにくいから、公害は増える。被害者が強ければ文句を言われるから、出しにくくなって公害は減る。被害者が強いか弱いか、それにより公害が増えたり減ったりする。日本は絶対的に加害者の強い国だから、放っておけば公害を出す側に加勢することになる。何もしなければ公害が増える。何かすれば増えるか減るかのどちらか。公害に第三者はいない。中立=加害者。客観や中立を装う連中に加害者の認識があるのか問うてみたい。2014/09/28

Hiroki Nishizumi

4
自分は生前の宇井先生にお会いすることはできなかった。しかし、この本には講演や新聞、業界紙への投稿などが沢山入っている。読むとあたかも宇井先生の講義を受けたり、あるいは傍らで公害問題に対する姿勢を強く訴えたり、はたまた現状に嘆いたりしているのを目の当たりにしているような気になる。やもすれば現実に妥協してしまう弱い自分はこのような本を定期的に読み返す必要を感じる。2014/09/03

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