内容説明
戦後まもなく、相沢忠洋が赤城山麓の村々を行商しながら関東ローム層中から発見した石器は、日本列島に「旧石器時代」=岩宿時代という人類最古の時代があったことをはじめて実証した。その後の調査もふまえ石器群から当時の生活を復元し、岩宿の意義を再考する。
目次
第1章 「岩宿」の発見
第2章 岩宿遺跡とは何か
第3章 乖離してゆく研究
第4章 石器文化の変遷
第5章 岩宿の人類史
第6章 岩宿遺跡のこれから
著者等紹介
小菅将夫[コスゲマサオ]
1960年、群馬県生まれ。明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在、みどり市岩宿博物館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月をみるもの
9
岩宿遺跡での成功体験が、のちの捏造事件につながっているのだな、、、ということがよくわかった。。。 2018/11/17
うしうし
2
県図書本を借り読み。岩宿遺跡発見の経緯・調査地点・層位・出土遺物の様相などが、カラー写真や図版を使用した文章で大変よく理解できた。遺跡をめぐる近年の調査状況や利活用の状況もよくわかる。10代の頃、遺跡の発見者である相沢忠洋の自伝を読んで大変感動した。・・・・が、とてつもない違和感を覚えた点があったことも想い出した。ずいぶん前のことで記憶が不正確であるため、本書を読んだことを契機に、昔読んだ相沢の書籍をもういちど読んでみたくなった。2015/07/22