内容説明
古代東アジアの動乱の時代に、邪馬台国および中国・朝鮮半島では何がおこっていたか。考古学から読み解く『三国志』の時代。森浩一の『魏志』倭人伝講義を収録。
目次
海でつながる倭と中国(講義 倭人伝を丁寧に読むことから;シンポジウム 海でつながる倭と中国―邪馬台国の周辺世界)
『三国志』の時代(忘れてはならない呉鏡―神戸市夢野丸山古墳出土鏡の複製品;曹操墓の発見;辰韓・弁韓の対外交渉―楽浪郡・帯方郡および倭との関係;考古資料からみた海外交渉―楽浪土城からホケノ山古墳まで;伊都国の王と有力者たち―遺跡からみえてきた地域構造と社会構造;金属器生産技術の変化―弥生時代から古墳時代へ;イレズミからみえてくる邪馬台国)
感想・レビュー
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おらひらお
3
2013年初版。講演録をまとめたものですが、各分野のとっかかりには良い一冊ですね。今回は必要箇所のみをつまみ読み。2017/04/15
のりきよ
1
弁韓・辰韓や楽浪群との交易を考古学史料から考察する話が面白かったかな。あと、2〜3世紀に伊都国がいかに貿易王国として栄えていたかを知り、俄然感心が高まった。2016/06/14
遊動する旧石器人
0
カシコーケンの2012年度特別展「三国志の時代―二・三世紀の東アジア」に伴う講演・講座の収録本である。どれも面白く勉強できましたが、対外交渉・海外交渉が非常に面白かった。楽浪土器・楽浪系土器・三韓土器などの流通をもっと勉強しなきゃ。2013/10/14