内容説明
人やモノ、情報が瞬時に国境を越えるグローバル社会。人類社会が単一化・均質化していっているかのように見えるなか、さまざまな地域に生きる人びとといかにかかわりあい、学びあい、多様性にもとづくあらたな関係性をともに紡いでいけるのか。フィールドワークの現場からの問いかけ。
目次
1 人間と環境(ともにかかわる地域おこしと資源管理―能登なまこ供養祭に託す夢;自然の脅威と生きる構え―アフリカゾウと「共存」する村)
2 ことばと社会(言語を「文化遺産」として保護するということ;フィールドワーカーと少数言語―アフリカと世界の手話話者とともに)
3 調査と現場(「自主避難」のエスノグラフィ―東ティモールの独立紛争と福島原発事故をめぐる移動と定住の人類学;海外研究・異文化研究における調査方法論―社会調査の前提をとらえなおす)
著者等紹介
赤嶺淳[アカミネジュン]
1967年、大分県生まれ。名古屋市立大学大学院人間文化研究科准教授。専門は東南アジア地域研究、海域世界論、食生活誌学、フィールドワーク教育論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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