内容説明
自然と調和し、ともに生きていく道を、ブッダや道元の歩みから学ぶ。
目次
1 瑠璃の森で
2 道元と私
3 是れ道場なり
4 古事の森
5 門を開けて外に出よう
6 円空と木喰行道
著者等紹介
立松和平[タテマツワヘイ]
作家。1947年、栃木県宇都宮市に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。在学中から日本各地および海外を旅し、70年に処女作「とほうにくれて」が『早稲田文学』に掲載される。同年、「自転車」で早稲田文学新人賞を受賞。出版社への就職が内定していたが就職せず、土木作業員や魚市場の荷役など種々の職業を経験しながら執筆活動をつづける。73年、帰郷し宇都宮市役所に就職。79年から文筆活動に専念。80年「遠雷」で野間文芸新人賞、93年「卵洗い」で坪田譲治文学賞、97年「毒―風聞・田中正造」で毎日出版文化賞、07年「道元禅師」で泉鏡花文学賞、08年親鸞賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壹玖
1
立松さんの本をたくさん読み漁っているわけではないけれども、この一冊は立松さんの大切な部分を思い出す栞の役目を十分に果たすものだと感じた。他のエッセイも手に取ろうと思ったし、何より、彼の作品「道元禅師」や典座教訓に関するもの、それに今少しずつじっくり読んでいる中村元訳の「ブッダのことばスッタニパータ」ももっともっとじっくり読み込もうと思えた。立松さんが内包する自然観、宗教観、世界観を感じる最初の一冊にするには素晴らしい、きっと。2018/02/08
ちょび
0
仏教の世界は奥深くて、立松さんの言葉が私の中で上滑りしていくみたいに感じて焦ってみたり、身近に感じされる話題(たとえば法隆寺の吉祥悔過のこととか)のときには惹き込まれたりしていました。自分の中に何が残ったのか分からないけれど、いま出合うべき本だった気がしている。2014/05/20
隠居
0
深みにかける。2012/08/28
たっちゃん
0
立松さん、亡くなってしまったんだなあ・・・。今年まだいらっしゃったら、この未曾有の災害の年、どう表現されたんだろう。残念です。2011/12/19