内容説明
「構造的な収奪の時代」にあっては、経済成長を続けるために無用な産業を創り出し、どこまでも収奪を続けなければならない。工業社会の豊かさに疑問をもち、自給自足の暮らしを求めて百姓となった哲学者が、収奪された人々の視点から500年の近代史を問い直し、自立社会への転換を説く。「近代の超克」に向けて。
目次
序章 百姓暮らしで学んだこと
第1章 近代とは何か
第2章 直接的な収奪の時代
第3章 強制的な収奪の時代
第4章 構造的な収奪の時代
第5章 日本の近代
第6章 産業的征服と道徳的征服―三冊の本から
終章 近代の超克
補論 なぜ原発をやめられないのか
著者等紹介
筧次郎[カケイジロウ]
百姓、哲学者。1947年、茨城県水戸市に生まれる。1983年から筑波山麓で百姓暮らしを実践している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。