内容説明
一七八三年(天明三)、群馬・長野県境の浅間山が大噴火を起こした。膨大な量の土砂が山麓の鎌原村を一気に呑み込み、泥流となって吾妻川から利根川流域の村々をつぎつぎに襲った。その実相を発掘調査から明らかにし、遺跡・遺物による災害の語り継ぎを訴える。
目次
第1章 壊滅、鎌原村(観音堂の悲劇;天明三年浅間焼け ほか)
第2章 押し寄せる泥流(押し流された村々;吾妻渓谷に天然ダム? ほか)
第3章 関東平野へ流出(利根川合流地点の惨状;流れの衝突・逆流 ほか)
第4章 天明大飢饉の予兆(続けられた農作業;生育不良の作物 ほか)
第5章 発掘調査から語り部へ(復興、鎌原村;ポンペイと浅間災害遺跡 ほか)
著者等紹介
関俊明[セキトシアキ]
1963年、群馬県生まれ。群馬大学教育学部卒業。(財)群馬県埋蔵文化財調査事業団の勤務を経て、県内小中学校勤務。2002年、(財)古代学協会イタリアポンペイ遺跡第10次発掘調査参加。2004‐05年、内閣府中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」小委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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