内容説明
古代律令国家が奈良の都で確立するころ、北の広大な蝦夷の地に向き合って、仙台平野の要にあたる場所に多賀城が創建された。陸奥国府であるばかりでなく、東北地方全域の行政・軍事の中枢機関としての役割を担った多賀城の実像を、考古学的発掘調査から解明する。
目次
第1章 多賀城とは
第2章 城柵のはじまり・郡山遺跡
第3章 多賀城の創建と政庁
第4章 官舎が建ち並ぶ曹司域
第5章 政治都市・国府域
第6章 多賀城の終焉
著者等紹介
進藤秋輝[シンドウアキテル]
1943年、秋田県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、東北歴史博物館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
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e268、もともと東北・蝦夷への軍事拠点であったことのみ認識されていてあまり省みられず、GHQに史跡指定を解かれてしまったようなこともあるものの、周辺の瓦の存在から発掘を進めていくともとの陸奥国の防衛もしくは攻略の要である「柵」として作られたのちに城と呼ばれ、どうも文化圏としても長いこと存在していたのではないか、と推測され。平安末期の「多賀国府」ともあるいは関係が? とまでは言われてるもののこちらは未定。しかしある時期からはぷっつりと記録が途切れてしまうとか、陸奥国府とはまた違うのかな? ややこしいなぁ。2014/09/25