内容説明
海をはさんで大陸とむきあう博多は、中世、大陸との貿易・交流の中心地だった。宋商人が住んだ「博多津唐房」、元軍の襲来に備えた元寇防塁、道路と町並みの遺構、膨大な量の中国陶磁器などから、東アジアの人とモノが交錯した貿易都市・博多の姿を明らかにする。
目次
第1章 中世日本の水際・博多
第2章 闊歩する宋商人
第3章 激動する博多
第4章 博多町割の形成
第5章 博多に集まった陶磁器
第6章 太閤町割と近世博多
著者等紹介
大庭康時[オオバコウジ]
1958年、静岡県生まれ。静岡大学人文学部卒業。福岡市教育委員会文化財整備課整備第1係長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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翠
8
大学の課題で使用2025/01/26
rbyawa
0
e316、前に読んだ大宰府の本にもあったんですが基本的に西日本にあった中央政権との距離が遠く、許可を得るまでに長い時間を必要とし、却下されることも時代によってだんだんと増え(結構な金額になるもので)、そうなった時に果たして本当に商人らが本国に持ち帰っていたとは思いにくいんだけどはっきりと記録に残されてるわけでもないんだよね、という前提がまずこの地域全体にあり、大宰府や鴻臚館などがその中心にあり、鴻臚館が燃えたのちに中国商人が住んだのがこの博多遺跡群らしく。でも基本的に出土品からの推測、歴史ってややこしいw2014/11/12
おらひらお
0
2009年初版。中世日本最大の貿易都市である博多遺跡群のはなしです。写真も多く読みやすいが、も少しボリュームがほしいところ。行間も結構開いてますし・・・。遺跡に関心を持ち始めた人には最適な入門書。シリーズ61冊目。2010/08/28
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