黒曜石考古学―原産地推定が明らかにする社会構造とその変化

黒曜石考古学―原産地推定が明らかにする社会構造とその変化

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  • サイズ B5判/ページ数 306p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784787709035
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C1021

出版社内容情報

縄文時代・旧石器時代の研究でいま注目されているのが黒曜石と黒曜石製の石器。南関東および信州の重要遺跡から出土した黒曜石製石器の原産地測定を全点敢行している著者が、黒曜石の採掘から製作・流通・消費の過程を追究し、そこから地域史を叙述する「黒曜石考古学」の注目論考。

目次

第1章 黒曜石考古学の構想と基礎的方法(石材研究の現状と黒曜石考古学の構想;黒曜石原産地推定法;黒曜石の生成と伊豆箱根の黒曜石原産地)
第2章 黒曜石利用の歴史1―旧石器時代(愛鷹山麓における石材環境と石材利用の歴史;愛鷹山麓における黒曜石利用の開始と環状ブロック群の形成;集団の移動と石材管理(その1・時差消費と補完関係)―丘の公園第2遺跡と愛鷹・箱根
集団の移動と石材管理(その2・原産地クラスターと集団管理;旧石器時代の海上渡航))
第3章 黒曜石利用の歴史2―縄文時代~弥生時代(東海東部における縄文化の過程と黒曜石利用1―集団管理から世帯管理へ;東海東部における縄文化の過程と黒曜石利用2―定住化と黒曜石の供給;アカホヤ火山灰下の共生と相克;「海の黒曜石」から「山の黒曜石」へ;狩猟社会の終焉と縄文的石器製作体系の解体)
第4章 黒曜石考古学の確立に向けて

著者等紹介

池谷信之[イケヤノブユキ]
1959年静岡県に生まれる。1983年明治大学大学院文学研究科史学専攻考古学専修博士前期課程修了。2006年第7回尖石縄文文化賞(長野県茅野市)受賞。2008年博士(文学)(明治大学)取得。現在、沼津市教育委員会文化振興課(文化財センター)主査(学芸員)。専門分野は黒曜石受給論・縄文土器の産地推定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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