内容説明
怪我と病いと闘いながら絵筆をとり続けたフリーダ・カーロ。メキシコ革命後の激動期に、ディエゴ・リベラ、レオン・トロツキー、イサム・ノグチ…、20世紀を象徴する男たちと恋を重ねた生涯を、同時代のメキシコの息づかいを、フリーダが歌い聴いた音楽とともに描き出す。
目次
1 フリーダが歌い聴いた音楽(カラベラ;ラ・サンドゥンガ;ラ・ジョローナ(泣き女)
ラス・マニャニータス
ラ・クカラチャ
ラ・アデリータ
ポル・ウン・アモール(それは愛のため)
ラ・テキレェーラ
ラ・バンバ
ソラメンテ・ウナ・ベス
ふたたび、「ポル・ウン・アモール」
ふたたび「ラ・ジョローナ」
インターナショナル
ふたたび、「ラス・マニャニータス」
ビバ・ラ・ビダ)
2 フリーダが生きたメキシコ(イサム・ノグチと恋と壁画と;レタブロとフリーダ―血の真実、そして奉納画の世界;リラ・ダウンズ―テワンテペック地峡の気流をとらえた歌姫;愛と革命に生きた写真家ティナ・モドッティ;エドワード・ウェストン―メキシコの写真アートに影響を与えた米国の写真家;マヌエル・アルバレス・ブラボ、100年の仕事;グラシエラ・イトゥルビーデ『フチタンの女たち』の生命力;早すぎる成熟マリア・イスキエルド―ラテンアメリカの女の宿命を描ききって;レメディオス・バロ―虚構のなかの冷たい幻想;アマリア・エルナンデスと国立民族舞踏団;メキシコ大地の華麗なる舞い―メキシコ国立民族舞踊団;「嫉妬」の心象としての絵画―フリーダ生誕100周年に際して)
著者等紹介
上野清士[ウエノキヨシ]
1949年、埼玉県川口市生まれ。ジャーナリスト。1978年から1989年まで「社会新報」記者。社会部部長で退職。1991年よりグアテマラに滞在し、中米・カリブ諸国をカメラとペンで取材。1996年にメキシコ市に転居。2003年、12年ぶりに帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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