内容説明
近代国家形成途上の明治期日本において新たにカテゴライズされた、大人でも子どもでもない「少女」という存在。妻となり母となる役割を担う前の彼女たちには、いかなるジェンダー規範が求められたのか。新進の研究者が膨大な資料から女性史研究の空白部を明らかにする画期的論考。
目次
近代国家における女性の国民化
第1部 「少女」の規範化(近代国家における「少女」期の位置づけ;「愛情」規範と「純潔」規範―相克する二つの教育目的;「美的」規範―精神美と身体美;少女雑誌における規範の展開;実践教育としての「園芸」―ケア役割の予行)
第2部 象徴としての「少女」像(浪漫主義文学と美術における「少女」像;白馬会における花と女性の表象;白百合に象徴される規範としての「少女」像;転落の狭間に置かれて―少女小説に描かれた二人の「少女」;転落の狭間に置かれて―少女小説に描かれた二人の「少女」)
著者等紹介
渡部周子[ワタナベシュウコ]
2001年千葉大学大学院文学研究科修士課程修了。2004年千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、千葉大学大学院人文社会科学研究科特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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