シリーズ「遺跡を学ぶ」
律令国家の対蝦夷政策―相馬の製鉄遺跡群

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  • サイズ A5判/ページ数 93p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784787706317
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C1021

内容説明

七世紀後半から九世紀にかけ、律令国家は、蝦夷の激しい抵抗を受けながらも東北支配を拡大していった。それを支えたのが国府多賀城の後背地、福島県相馬地方の鉄生産である。大量の武器・農耕具・仏具を供給するために推進された古代製鉄の全貌を明らかにする。

目次

第1章 真金吹く郷
第2章 木炭窯を掘る
第3章 製鉄炉を掘る
第4章 製鉄経営の解明
第5章 律令国家の対蝦夷政策
第6章 その後の製鉄遺跡

著者等紹介

飯村均[イイムラヒトシ]
1960年生まれ。学習院大学法学部政治学科卒業。現在、(財)福島県文化振興事業団文化財主査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

11
先日、この遺跡群のすぐ近くにある福島ロボットテストフィールドに行ってきた。今回は前方後方墳にちょっと寄っただけで製鉄遺跡はまったく見られなかったので再訪のために復習・予習。この版が出たのは311の前だが、その後改訂版も出ているのでそっちを読んだほうがいいかも。2024/04/06

月をみるもの

10
「律令国家の対蝦夷政策」というタイトルから、茨城の鹿の子遺跡や多賀城との関係にも踏み込んだ総合的なレビューを期待してたのだが、ちょっと期待過多だったかも。。福島原発事故のあと、この遺跡群はどうなってるのだろう。。 2019/10/06

金監禾重

6
知られてはいたものの良くわからなかった「鉄滓だらけの土地」が、試行錯誤の発掘調査で豊かな歴史が明らかにされ、価値が認められた。写真が効果的で遺跡の内容が分かりやすい。主題は製鉄だが、それとセットで瓦・須恵器生産技術も導入され、律令国家的な物質文化が東北地方に強力に植え付けられたことも解説されている。製鉄による極めて大規模な環境破壊(燃料用木材の伐採)にも言及されているが、この構図、東京のための原子力発電所の害を背負わされている現在が連想されてならない。2019/08/30

RuiRui

2
フルカラーで模型などの写真がふんだんに使われていて読みやすい。が、主眼はどちらかというと製鉄遺跡群でタイトルの「対蝦夷政策」は五章のみ。 福島文化財センター白川館まほろんに行ってみたくなりました。2015/01/12

rbyawa

1
f043、前に同シリーズ66の多賀城に関しての本を読んだことがあるんですが、どうも対蝦夷政策の前線の一部でいいのかな? あちらも同じくですが東海道系の流れのある広大な陸奥国の一角で、ただ前線として捉えるには武器を作ってる様子はないのかなぁ、仏具とか生活用品作ってるっぽい。そもそも産鉄地が近くにあって、一次加工をたたらふいごで行っていて、その鉄くずが周辺に散らばっていたものの、「江戸の頃」と思われていたような経緯もあり、1980年代までほとんど省みられなかったのだとか、東国はやっぱり古代遺跡の扱い悪いね…。2015/02/27

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