内容説明
世紀の大発見といわれた埼玉県・稲荷山古墳出土の金錯銘鉄剣。銘文に記された「ワカタケル大王」とは、鉄剣の主「ヲワケ」とは、そして被葬者はだれなのか。銘文の内容を埼玉古墳群全体の考古学的検討から明らかにし、古墳を築造した武蔵国造一族の盛衰に迫る。
目次
第1章 鉄剣銘文の発見(サビの中に金色に輝く文字が;銘文一一五文字の解読)
第2章 稲荷山古墳を掘る(墳頂部に未盗掘礫槨を発見;鏡や武具・馬具など多彩な副葬品 ほか)
第3章 埼玉古墳群の出現と変遷(埼玉古墳群の成立基盤;辛亥銘鉄剣の真相 ほか)
第4章 埼玉古墳群造営一族の三重構造(二系統あった武蔵国造一族;畿内大王墓の墳形を採用 ほか)
第5章 埼玉古墳群の終焉(周辺に大型古墳が出現;武蔵国造一族の解体)
著者等紹介
高橋一夫[タカハシカズオ]
1946年生まれ。国学院大学大学院修士課程修了。埼玉県教育委員会で学芸員を振り出しに、文化財行政、埋蔵文化財の調査に携わる。埼玉県立博物館長。博士(歴史学)
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