内容説明
「敗者」からみたアメリカ。ヨーロッパ人のアメリカ到達以来の500余年は、その内側と外側で非ヨーロッパ社会を排除し続けた征服の歴史であった。気鋭のラテンアメリカ研究者が、先住民の浄化にはじまる“内”と“外”への侵略の拡大プロセスを丹念に見つめ、世界をグローバルに支配する“帝国”と化した米国の行方を考える。
目次
第1章 「アメリカ」の発明
第2章 先住民の「浄化」
第3章 先住民の「排除」
第4章 黒人差別問題の起源
第5章 合州国の帝国主義化
第6章 黒人公民権運動と解放闘争
第7章 先住民解放闘争
第8章 ヒスパニック系社会
終章 岐路に立つアメリカ合州国
著者等紹介
小倉英敬[オグラヒデタカ]
1951年大阪府生まれ。1982年青山学院大学大学院博士課程中退。1986年外務省入省。中南米局、在キューバ大使館、在ペルー大使館、在メキシコ大使館勤務を経て、1998年末退官。国際基督教大学、成蹊大学、明治学院大学ほかにて非常勤講師(ラテンアメリカ思想史・社会運動史、国際関係論)。2004年8月より「八王子憲法9条の会」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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