内容説明
クルド人女性で初めて、トルコ大国民議会選挙に30歳の若さで当選したレイラ・ザーナ。厳しい同化政策がとられてきたトルコで、クルド民族の存在認知を訴え、禁止された母語で議員宣誓を行ったために、テロリストとして死刑求刑され、10年にわたり獄中に囚われた民族のヒロイン。封建的なクルド人村落に生を受けた、ありふれた1人の女性だった彼女の闘いの半生と、その投獄事件の全容を複眼的、立体的に見つめ、クルド人問題の本質とは何かを鋭く考察する。
目次
1 なぜレイラ・ザーナは投獄されたのか?
2 夜を照らす暗黒―レイラ・ザーナ半生記
3 獄中からのメッセージ
4 獄中からの手紙
5 起訴状と弁論―一九九四年レイラ裁判
6 トルコにおける政党政治とクルド人たち
著者等紹介
中川喜与志[ナカガワキヨシ]
1954年、石川県生まれ。京都大学経済学部卒業。広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライター、ジャーナリストに。現在、大阪産業大学で非常勤講師(平和学、民族問題)
大倉幸宏[オオクラユキヒロ]
1972年、愛知県生まれ。三重大学人文学部卒業。龍谷大学大学院法学研究科修士課程修了。新聞社勤務等を経て、現在、広告制作会社勤務
武田歩[タケダアユミ]
1980年、埼玉県生まれ。京都大学文学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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