内容説明
環境学と平和学は21世紀の人類にとってきわめて重要な実践的学問である。戦争の根絶とともに、飢餓や貧困などの社会的・環境的不公正を解消することなしには、「平和」は実現できない。戦争が繰り返される21世紀初頭にあって、「直接的暴力」と「構造的暴力」の密接なつながりを分析するなかから、「持続可能で公正な社会」「積極的平和」を創出するための要件を探る。
目次
序章 平和と民主主義の深化
第1章 暴力と平和
第2章 直接的暴力と国家
第3章 構造的暴力と企業・国家
第4章 構造的暴力をめぐる諸問題
第5章 平和文化に向けて
著者等紹介
戸田清[トダキヨシ]
1956年大阪市に生まれる。大阪府立大学農学部獣医学科卒業、東京大学大学院中退、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。日本消費者連盟事務局、都留文科大学・聖心女子大学・津田塾大学ほか非常勤講師を経て、1997年10月から長崎大学環境科学部助教授。専攻は環境社会学、科学史、平和学。長崎平和研究所研究員。長崎の自然と文化を守る会会員。長崎エスペラント会会員
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