内容説明
旧石器発掘捏造の反省を風化させてはならない。真相究明に尽力した考古学者が、初めてその経過と心情を語り、自らの研究の検証と、学問の道を導いてくれた先人の学績を通じて、考古学のこころの復権を熱く訴える。
目次
序章 こころを失った考古学への怒り
第1章 考古学との出合い
第2章 永遠のかもしかみち―こころの灯をともした藤森栄一のひとと考古学
第3章 遺跡の発掘には感動がある―地域研究者宮坂英弌のこころ
第4章 考古地域史がめざしたもの―八幡一郎と郷土考古学論
第5章 執念と情熱の考古学と教育―杉原荘介の遺産への想い
第6章 旧石器発掘捏造事件を追う―私の考古学の自己検証
余章 考古学を学ぶこころを未来に
著者等紹介
戸沢充則[トザワミツノリ]
考古学者。1932年、長野県生まれ
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