関東に大王あり―稲荷山鉄剣の密室 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787702203
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C1021

内容説明

稲荷山鉄剣の銘文115文字が解読された時から、近畿天皇家中心主義史観をくつがえす、著者の“多元的古代の成立”への旅立ちが開始された。関東にも九州王朝と同じ独自の国家権力が存在したのではないか。日本列島古代史の新たなる扉を開き、『定説』の見なおしを鋭くせまる。

目次

鉄剣の閃光
第1部 青年との対話
第2部 少女との対話
第3部 大阪にて
第4部 東京にて
第5部 洛西にて
補編 友アリ遠方ヨリ来ル
学問の方法について

著者等紹介

古田武彦[フルタタケヒコ]
1926年、福島県に生まれ、広島県に育つ。1945年、広島高校をへて、東北大学に入り、村岡典嗣氏に師事する。1948年、東北大学法文学部卒業後、松本深志高校、神戸森学園、神戸湊川高校、洛陽高校に勤務。1970年より古代史の定説に再検討を迫る研究に専念。1984年~86年昭和薬科大学教授
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感想・レビュー

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ぽんくまそ

11
「獲加多支鹵大王」の名が刻まれた稲荷山鉄剣が出土した。前半、助手と語り合いながら安楽椅子探偵が剣に刻まれた全文を解いて行くような構成になっていて、推理小説のように面白い面白い。ミステリ好きにも薦めたい。実際にさきたま風土記の丘へ行って古墳群を歩き、豪華な多数の出土品をこの目で見た時のぼくの感想は、著者の厳密な検証の結論と一致する。これは大和王家の支配下などにはあるべくもない、堂々たる独立王国だ。2016/02/04

cosgy

2
稲荷山鉄剣に刻みこまれた文字、従来はワカタケルと読んで近畿天皇家の支配下にあったことを証明するものとされていたが、著者は敢然とこれを批判。関東圏を支配していた王の名前とした。九州王朝のみならず関東、東北、他にも各王朝が存在したことを示す渾身の著作。

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