内容説明
じつはだれだってお金が欲しい。しかし、お金をくさるほど持っている人は幸せかというとこれがそうでもない…。「寅さん」の笑いのルーツがわかる。
著者等紹介
山田洋次[ヤマダヨウジ]
幼少時を中国東北部(旧満州)で過ごし、1947年に日本に引き揚げる。1955年、松竹大船撮影所に入社。以後、2000年にこの撮影所が歴史を閉じるその年まで、この場所で映画を製作する
鈴木靖将[スズキヤスマサ]
日本画家、創画会会友。1944年、滋賀県大津市に生まれる。万葉集をモチーフに絵を描き続けている。全国の万葉ゆかりの地を訪ねて万葉画展を開催。万葉のルーツを訪ねて、韓国各地、中国各地で万葉画展開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ツキノ
8
(E-369)なんと、山田洋二監督によるおはなし。読み終えて「これ、落語だよね」と思ったら、ちゃんと「落語絵本」と書いてあった。どうやら文庫本もあるらしい。読んでみよう。2018/09/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
山田洋二監督の創作落語の絵本化。鈴木靖将さんの絵がピッタリです!第1作の『めだま』も是非読みたいです。2019/02/26
遠い日
7
古道具屋の甚兵衛さんの欲が裏目に出たオチに、百姓の親切心から出たおせっかいが絡む。物には物の、働きどころ。はて、名刀だったか。せっかくの甚兵衛さんの目利きもあだに。2018/02/19
退院した雨巫女。
7
《図書館‐返却》まさかのラストに唖然。名刀恐るべし。2013/02/21
ヒラP@ehon.gohon
2
寅さんの口調で通せば楽しいのでござんしょうが、こちとらちいとばかり玄人さんの切れはない。 切れは名刀魚切丸にまかせて、面白さは絵本に任せて、しっかりと味わいさしていただきやしょう。 商売がどうにもうまくいかない古道具屋の甚兵衛さん。 成田山に祈願に出かけた帰りのとある百姓屋敷。 物干し竿がわりに大根をつるしたなぎなた一つ。 身重のおかみさんとうだつの上がらぬ亭主を相手に、巡り合った名刀魚切丸を手に入れようと悪戦苦闘。 寅さんの語り口調を思い出しながら楽しんでください。2011/06/03