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名前をつけるおばあさん

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 27cm
  • 商品コード 9784787585608
  • NDC分類 E
  • Cコード C8798

内容説明

友だちがつぎつぎと死んで、ひとりぼっちになったおばあさん。おばあさんは身のまわりのものに名前をつけはじめます。ある日、知らない子犬がやってきたので、おばあさんは食べものをあげ、家へ帰るように言いました。でも、次の日気がつくと、子犬はまたきていました。どうしよう。おばあさんは自分より長く生きるものはそばにおきたくないのでした…。

著者等紹介

ライラント,シンシア[ライラント,シンシア][Rylant,Cynthia]
アメリカの児童文学作家。『メイおばちゃんの庭』(あかね書房)で1993年のニューベリー賞を受賞

ブラウン,キャスリン[ブラウン,キャスリン][Brown,Kathryn]
アメリカの絵本作家、イラストレーター

まついたかえ[マツイタカエ]
1948年生まれ。奈良県出身。出版社に勤務後、退社して、翻訳を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

103
人生は出会いと別れの繰り返しだけど、年齢を重ねると別れの比率が増えてくる。友だちがみんな亡くなってしまったおばあさんは、無機物に名前をつけ始める。車は『ベッツイ』、椅子は『フレッド』、ベッドは『ロクサーヌ』……自分より長生きするものだけを近くに置いて独りで暮らす。そんな彼女のもとに茶色の子犬がやってくる。もう誰かに別れを告げたくないおばあさんは飼う事はできない。名前もつけず、時々食べ物をあげる。そんな日が続くと思っていたある日……。別れは悲しいけど思い出だけで生きるのも寂しいな。2007年1月初版。2016/05/24

ぶんこ

48
長生きしすぎて喪うことの恐ろしさから、自分より長生きしそうな物にだけ名前をつけているおばあさん。そこに茶色の子犬が現れるようになります。自分より先に亡くなるかもしれない犬には名前をつけられない。そんな犬が現れなくなり探し回るおばあさん。見つけた時に「ラッキー」と名付けて一緒に暮らし始めます。老いる事の寂しさをシミジミと感じるけれど、暖かくもしてくれる作品でした。2019/10/18

ゆうゆうpanda

39
友達を次々に亡くしてしまったおばあさん。自分より長生き(長持ち)しそうな物にだけ名前をつけます。ベッツィ、フレッド、フランクリン、ロクサーヌ。洋服のセンスのいいおばあさんは名付けのセンスもなかなかです。ある日出会った迷子の子犬。おばあさんに懷いて毎日やって来ますが、おばあさんは名前をつけたくありません。もう、誰も喪いたくないから。でも、亡くなった友達が幸せな思い出を残してくれたのです。思い出がおばあさんを支えているのです。ラッキーと新しい思い出を作りながら長生きして欲しい。残り時間も幸せでありますように。2016/06/06

鴨ミール

30
絵がいいね。私もこのおばあさんの気持ちがよく理解できる。高齢者に読み聞かせしたらどんな反応するかな。2024/06/12

Cinejazz

24
〝むかし、名前を付けるのが好きなお婆さんがいました。友だちが次々と死んで、独りぼっちになったお婆さんは、名前を呼ぶ人もいない、そんな独りぼっちの年寄りにはなりたくなかったのです。いつも乗っている車は「ベッツィ」、いつも座っている椅子は「フレッド」、いつも寝ているベッドは「ロクサ-ヌ」、ずっと住んでいる家は「フランクリン」という具合に…ある日、知らない仔犬がやって来たので、お婆さんは食べ物をあげ、いつも家へ帰るように言いました。自分より長く生きるものは、傍におきたくないのでした…。そして、次の日にも↓2025/01/09

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