内容説明
消失、密室、幽霊…。エラリー・クイーンも絶賛した、不可能趣味満載の連作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
造理
8
★★★★☆ 不可能犯罪を中心とした連作短編集。主人公と探偵の出会い(これがびっくり!)から始まり、事件とともに人間関係の進展が魅力的に書かれており楽しめました。ベストは「釘と鎮魂曲」と「消えた竪琴」(ラストがいい)。「第四の拷問」も真相はアレですが(笑)謎の魅力はピカいち。2017/01/18
おふねやぎっちらこ
3
まあ何というか過去にこういう作家もいたのであるという、歴史的興味で読む意味はあるかもね。2021/07/20
Ringo
3
面白かった。やはり黄金時代は素晴らしい。2017/06/11
二葉
2
五年間も積読してたのを後悔するくらいの傑作短編集でした。各短編に登場人物の紹介があって親切な作りです。けしてトリックだけの小説でなく、どんどんレギュラーメンバーも愛着がでてきました。積読してるオベリスト三部作も早く読まないと…( ̄~ ̄;)2014/11/15
ありさと
2
連作短編集という形式が生かされた逸品。まず全体にかかる神秘主義とミステリのバランス、「古写本の呪い」と「消えた竪琴」のコンビネーション、そして登場人物紹介がまさかの効果を発揮していて細かいとこまで素晴らしい。最初はコミカルな読みやすさを演出するだけに見えたキャラクタも徐々にストーリを形作って連作の意味を強化している。単品では「第四の拷問」と「釘と鎮魂歌」が好き。2012/08/24