内容説明
謎と笑いの被害者捜し。
著者等紹介
小林晋[コバヤシススム]
1957年東京都生まれ。探偵小説を原書で読むようになって早20年、肩や脚にまといつく2人の豚児の妨害にもめげず、今日も今日とて蒐集の旅は続く。ブルース『ロープとリングの事件』、『三人の名探偵のための事件』、ハイランド『国会議事堂の死体』の翻訳の他、若干の探偵小説関係の解説を手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
7
シリーズ2作目。今作品は英国型本格の探偵役で現代的捜査手法を知悉したスコットランドヤードの警部が失敗し凡庸なビーフが解決する構成ですがビーフが好きになれないので1作目同様イマイチな読後感でした。バークリーの失敗する名探偵側から描いたシェリンガムとモーズビーの構図は好きなんですがビーフとは相性が悪いのを再認識しました。20年前に読んだ「三人の名探偵のための事件」を思い出すや否や展開が読め真相が見当がついてしまう為終盤まで退屈なのも減点です。解説は国書刊行会の世界探偵小説全集かと思うほど素晴らしいです(笑)2023/08/23
おふねやぎっちらこ
5
なかなか良かった。特に、珍しく解説が良かった。モロにネタバレ解説なので、本編読了後に解説をお楽しみくださいませ。解説者(真田啓介)を絶賛します。2021/06/09
madhatter
3
本作における主題「誰が死体なのか」については、現在となってはさして目新しい発想とは言えなくなってしまったと思う。また、解説にあるように、事件の構造や謎解きの論理構成も甘い。但し、レオ・ブルース作品は、真相自体は手垢にまみれた発想に基づいていたとしても、そこに至るまでの手掛かりの特異性は、今なお独創的であると言えるのが凄い。また、これらの手掛かりをあざと過ぎもせず、かと言って全く印象に残らぬ訳でもなく、物語に紛れ込ませてしまえる表現力には脱帽させられる。2012/05/30
cinos
3
愚鈍なビーフの活躍が楽しめます。被害者探しという点では『被害者を探せ』より好きかも。解説が鋭いです。2011/07/05
Aiko
2
ラストにやや唐突に新事実が出てくる所を除けばおおむね良かったと思う。スチュートとビーフを天秤にかけるタウンゼンドが個人的には興味深かった。2012/05/29
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