内容説明
ハイスクールの歴史の授業で実際におこった、不気味な事件。少女ローリーは、おそろしい集団的圧力が化けものになって学校中を席捲してしまうまえに、どうしてもそれを阻まなければならなかった。自ら授業をはじめた教師ロスの苦悩は…。教室につくられた集団の暴力とは?子どもの心にしのびよる現代の影。ABC放送のテレビ・ドラマになった恐怖の体験。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ののまる
6
田野先生の『ファシズムの教室』のネタ本。ナチスの集団心理を理解させようとある教師が教室で実験してみたところ、生徒達の暴走が手に負えなくなっていく。いまの時代だとここまで簡単に洗脳されるだろうか…とは思うものの、構成員になると平等になると錯覚し、集団の力に酔い、それがとても良い事のように思え、だんだんと他者を排除し、視野狭窄と正義感から暴力へと突き進む。ファシズムだけでなく、新興宗教や、何かの団体とかでも出てくるような問題。2024/08/09
tekka
1
映画版を見る機会に恵まれず、諦めていたところ、原作が翻訳されていることを知り読む。面白く読めたが、予想を上回る展開はなし。2021/04/13
azimuth
1
教室内でカーストが生まれる話かなーと思ったら、全然違った。視点を先生に絞って、キングに書いてもらえばいいと思う。独裁者に祭り上げられて、次第に自分でものめりこんでいく…ゴールデン・ボーイ風の味付けでさあ。なんか翻訳がひどすぎた。2011/04/11