石川啄木論

石川啄木論

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  • サイズ B6判/ページ数 393p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787583680
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

暗い時代を撃つみずみずしい感性!日本の冬の時代をいち早く予感した啄木の生涯。1950年代、私家版として発表、少数者に読み継がれ、その後「石川啄木論考」として出版、絶版となった名著を改訂復刊。

目次

啄木になにをみるか?―啄木論の視点
「有ゆる場合に通じて居たい」自我意識―その出生および成長期
「心闘」=時代の自我意識との交点―そこに底流した透谷につながるもの
「天上から…地上へ」への自我意識の転回―渋民村代用教員時代
「謀反」の社会意識の前進性と停滞性―30年代末の批判的ロマンチシズム
「浪々の逸民」の思想と文学―北海道時代
「散文の自由の国土」へ―その失敗と「メンタルテンペスト」と独歩
「小世界」の文学の拒否―批判的リアリズムの可能性
その「個人主義」と「自由」の極限―ローマ字日記をめぐって とくに二葉亭への共感
「暗き穴の中に」―現実の観念的拒否から現実の現実的拒否へ
「意識しての二重生活」―現実認識のいっそうの深化
「明日の考察」へ―幸徳事件と『時代閉塞の現状』
「意志の傾向」と「感情生活」―その短歌およびセンチメンタリズムの問題
「実際的理想」の「かたまり」―「樹木と果実」をめぐって
「時機を待つ人」=明治のナロードニキ―その肉体の死滅まで
ふたたび 啄木になにをみるか?―啄木の帰結

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