内容説明
占領を描いた戦後の日本文学と沖縄文学を丁寧に読み解き、法・人種・階級・ジェンダーという分断線が刻まれる私たちの身体性に着目する。女性や障碍者たちの複数の声を響き合わせ、「本土と沖縄」という空間を超えて新たな「抵抗の地図」を想像する文学研究の可能性。
目次
序章 日本/沖縄をめぐる認知地図
第1章 身体―空間の再利用―梅崎春生「蜆」(一九四七年)
第2章 性の管理と空間表象―大城立裕「白い季節」(一九五五‐五六年)と広池秋子「オンリー達」(一九五三年)
第3章 〈法〉の手前の監禁空間―大江健三郎「人間の羊」(一九五八年)
第4章 占領の裏座敷―大城立裕「カクテル・パーティー」(一九六七年)
第5章 家出を夢みる女たち―新垣美登子「黄色い百合」(一九五四‐五五年)
第6章 ハンセン病者の占領空間―沖縄愛楽園機関誌「愛楽」の作品群
第7章 「別空間」への想像力―崎山多美「アコウクロウ幻視行」(二〇〇六年)
終章 地図を書き換える
著者等紹介
佐久本佳奈[サクモトカナ]
1990年、沖縄県生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。博士(学術)。日本大学文理学部国文学科助教。専攻は日本近現代文学、沖縄文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
3
占領権力→日本支配=沖縄軍事化+分断。 日本⇔沖縄:不均等構造。 空間支配→身体抑圧-自由=日常喪失。 文学:抑圧空間+身体→権力抵抗。 基地+境界⇔暴力+痛み。 文学=沈黙の声の地図化(カルトグラフィ)。 想像力→支配空間解体+身体回復。 抑圧-恐怖+言語=抵抗構築。 日本文学⇔沖縄文学:交錯+差異。2026/04/26
ヤマニシ
0
「新たな抵抗の地図は、ある空間が同時にほかの誰かのものでもありえるような可能性をもつ。つまり、一望的視点に代表される所有や領有の概念から逃れていくような地図であり、同時に常に書き換えられる余白をもった地図なのである。」(p260)2026/03/11




