目次
第1章 フクロウ―鳥社会の日陰者
第2章 クマ―唯一の対抗者
第3章 キツネ―本能にあらがう嘘つき
第4章 タヌキ―私腹を肥やす横着者
第5章 ネズミ―小さな簒奪者
第6章 アリ―近代社会の代表者
第7章 カエル―迫害される芸術家
第8章 ネコ―世界を泳ぐ自由なもの
著者等紹介
神田彩絵[カンダサエ]
1996年、東京都生まれ。東京女子大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了。専攻は日本近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hanna
4
賢治作品に出てくるキーアニマルたちをもとに追求された研究。キーアニマルとはいうけれど。2025/05/25
マッメ
0
宮沢賢治の作品であるイーハトーブ童話に出てくる動物たちについて考察している本。フクロウ、クマ、キツネ、タヌキ、ネズミ、アリ、カエル、ネコについて書かれているが、宮沢賢治の作品だけでなく、生態について、絵本、アニメ、ゲーム、海外の作品、古事記、鳥獣戯画、ギリシャ神話、聖書など幅広いジャンルも引用してさまざまな視点で考察していたのがとても面白く斬新だなと思った。タヌキとムジナの関係性やキツネやタヌキの妖力、カエルが虫とされたこと、ネコと性のことなどを日本や海外の歴史や思想と比較して考えるという発想が良かった。2025/05/27