怪談の仕掛け

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怪談の仕掛け

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  • サイズ 46判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787292742
  • NDC分類 388
  • Cコード C0095

出版社内容情報

近年、怪談会や怪談イベントが人気を集め、怪談の動画コンテンツも盛んに配信されるようになっている。なぜ、今も昔も、恐怖を感じさせる怪談は人を引き付けるのか。そもそも、怪談を怪談たらしめているものは何なのか。



怪談の基本を声の文化として捉え、怖がらせたい語り手と怖がりたい聞き手の関係性のなかで生成する怪異をめぐる話として怪談を位置づける。そして、悲話、笑い話、猥談、落語、童話、ネットロア、予言譚、実話など、様々な話を成立させる仕掛けと怪異的な要素の関係を読み解くことで、怪談のメカニズムを浮き彫りにする。



話し手と聞き手の共犯関係や特定の感情を呼び起こさせる話の型・装置に着目して、「怪談とは何か」「怪談と恐怖の関係とは何か」を明らかにする。



【目次】



序 章 怪談とは何か

第1章 子育て幽霊の気持ち――悲話「夜泣きお梅さん」

コラム1 わが家の怪談

第2章 お岩さんと愉快な仲間たち――笑い話としての「四谷怪談」と「皿屋敷」

コラム2 笑い話「牛の首」

第3章 逆立ちする狐狸狢――猥談「下の口の歯」など

コラム3 コテボウズはいるか

第4章 人を溶かす草の話――落語『そば清』

コラム4 「リンゴ食べていい?」

第5章 優しい幽霊たちのいる墓場――鄭清文の童話「紅亀?」

コラム5 思い付き的「羅生門」論

第6章 スマホサイズ化される怪談――ネットロア「きさらぎ駅」

コラム6 「小さいおじさん」考

第7章 流行神はコロナのなかに――予言譚「アマビエ」

コラム7 ある「研究者」の会話

第8章 怪異は、解釈されたがる――実話怪談集『新耳袋』

コラム8 「かさね」のその後

あとがき

内容説明

怪談を、怖がらせたい語り手と怖がりたい聞き手の関係性のなかで生成する怪異をめぐる話として位置づける。悲話、笑い話、ネットロア、予言譚、実話など、様々な話を成立させる仕掛けと怪異的な要素の関係を読み解くことで、怪談のメカニズムを浮き彫りにする。

目次

序章 怪談とは何か
第1章 子育て幽霊の気持ち―悲話「夜泣きお梅さん」
第2章 お岩さんと愉快な仲間たち―笑い話としての「四谷怪談」と「皿屋敷」
第3章 逆立ちする狐狸狢―猥談「下の口の歯」など
第4章 人を溶かす草の話―落語『そば清』
第5章 優しい幽霊たちのいる墓場―鄭清文の童話「紅亀〓」
第6章 スマホサイズ化される怪談―ネットロア「きさらぎ駅」
第7章 流行神はコロナのなかに―予言譚「アマビエ」
第8章 怪異は、解釈されたがる―実話怪談集『新耳袋』

著者等紹介

伊藤龍平[イトウリョウヘイ]
1972年、北海道生まれ。國學院大學文学部教授。専攻は伝承文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

58
民話に落語、童話に実話。一口に怪談といってもその要素が含まれるものは数多い。本書はそんな怪談の構成そのものを論じた一冊。冒頭の北海道の怪談「夜泣きお梅さん」の過去の断絶と再接続を論じた文から一気に内容に引き込まれる。特に興味深いのはネットロア「きさらぎ駅」があの当時の2ちゃんねるの匿名性があってこそ成立した話という部分。確かに連続性があるSNSではあの末尾は成立しないなあ。他にも古典怪談のマンネリと笑い、怪談師を通じての語るという行為、コロナ下のアマビエの特殊性等、どれをとっても読ませる一冊でした。2024/05/24

へくとぱすかる

44
著者は、実話とは「本当らしくない話」であると定義。そして怪談は、「怖がらせたい語り手と怖がりたい聞き手の関係性」(表紙より)で成立する、という見解が見事だ。そこから展開されるのが、タイトルにある「仕掛け」、つまり怪談の成立と構造を、さまざまな例から考察していく。第5章は台湾の児童文学『紅亀粿』について。幽霊や肝試しを描く物語がおもしろそうで、原作を読んでみたい。第7章はコロナ禍のさなかに考察された、アマビエについての論考。なぜアマビエだったのか、そして今後はどのように扱われるかについて予測。結果は今後に。2023/08/06

花乃雪音

20
怪異にまつわる8本の論文集。しかし、堅苦しい文章ではないし各章が独立しているのでボリュームも大きくなく読みやすい。興味深い話があった、松尾芭蕉『奥の細道』で芭蕉が借りた馬に乗っていると子供がふたり後ろからついてきた。ひとりの女の子の名前が「かさね」という。あまり耳にしないが優しい名前だと同行していた曾良が「かさねとは八重撫子の名成るべし」と一句詠んだ。この子が後に「累ヶ淵」の累と呼ばれることとなるという説である。この旅の時、累ヶ淵の累はすでに亡くなっていたと江戸時代には否定されていたが面白い奇説だった。2023/08/19

qoop

4
怖がらせたい話し手と怖がりたい聞き手の間に在るある種の権力関係を怪談の仕掛けと呼ぶ著者。こうした仕掛けを多面的な切り口と題材で解いていく本書は、怪談の周辺領域を含み込んで論を敷衍し、何かを期待させる話全般を総括する大きな試みの一部のようだ。2023/08/24

mittsko

4
ボクが台湾鬼譚で知った著者(伝承文学研究者)の、既発表論考8本を編んだ論文集。2020年前後に書かれたものが大半。序章の元論文は11年と少々昔(第4章が13年)。特徴的なのは、著者自身も言うように(20頁)、怪談と銘打ちながら、本論が取り上げるのは悲話、笑い話、猥談、落語、童話、ネットロア、予言譚など(怪談は第8章の『新耳袋』のみ)。まさに「アクロバティック」(コメ欄参照)! ※ 「仕掛け」概念がとても佳い。勘所がぴたり言い表されてる。さすが伝承文学の専門家!今後、私も使わせていただきます…_(._.)_2023/08/30

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