クィアする現代日本文学―ケア・動物・語り

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クィアする現代日本文学―ケア・動物・語り

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787292711
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

小説を読むとは、どのような行為なのか。現代の小説は私たちに何を語りかけるのか。



本書では、金井美恵子、村上春樹、田辺聖子、松浦理英子、多和田葉子という5人の作家が1970年代から2010年代にかけて描き出した7つの小説に着目する。これらの小説を、アイデンティティのあり方を多様に読み替え/書き換えていくクィア批評と、動物やケアなどをめぐる批評理論を縦横に組み合わせて読み解き、小説に内在する多様性や小説固有の強度を浮かび上がらせる。



既存の社会秩序や異性愛主義的な社会構造を揺さぶり、読者の主体性やジェンダー/セクシュアリティをめぐるアイデンティティをも変容させていく「現代小説を読むことの可能性」を、小説表現とクィア批評の往還からあざやかに描き出す。現代の小説をふたたび読み返したくなる、「クィアする」文学論。

内容説明

金井美恵子、村上春樹、田辺聖子、松浦理英子、多和田葉子の作品を、クィア批評や批評理論を縦横に組み合わせて読み解く。読者のアイデンティティをも揺さぶる「現代小説を読むことの可能性」を、小説とクィア批評の往還からあざやかに描き出す。

目次

第1章 金井美恵子「兎」―クィアとしての語り
第2章 村上春樹『ノルウェイの森』―語り/騙りの力
第3章 村上春樹「レキシントンの幽霊」―可能性としてのエイズ文学
第4章 村上春樹「七番目の男」―トラウマを語る男
第5章 田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」―ケアの倫理と読むことの倫理
第6章 松浦理英子『犬身』―クィア、もしくは偽物の犬
第7章 多和田葉子「献灯使」―未来主義の彼方へ

著者等紹介

武内佳代[タケウチカヨ]
日本大学文理学部教授。専攻は近現代日本文学、クィア・フェミニズム批評(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かがみ

2
本書はクィアと小説が共に抱える相矛盾的な性質に注目する。すなわち、クィアが差異を主張しつつも連帯をも希求するように、小説もまた人間存在の差異を指し示しつつもその差異を形作る境界線そのものを問い直す契機をも有しているということである。こうした前提から本書はおもにクィア批評を方法の中心に据えつつ、さまざまな批評理論を横断的に用いて1970年代から2010年代にかけて書かれた7つの小説を取り上げていく。クィアと小説が抱える相矛盾する二つの指向性は、ある面で「訂正可能性」から捉えることもできるように思える。2024/01/31

ウサギのバイク

0
クィア批評やケアの倫理などに詳しくなくても、とても刺激的で面白く読めた。 『ノルウェイの森』の良さが今まで全く分からなかったが、こう読むとものすごく興味深く面白い! 小説の新しい読み方や視点を教えてもらい、視野を広げてくれたと思う。2023/07/02

ロシアンブルー1

0
日本現代文学を「クィア」というKW で読み解くと あぶり出される現代日本社会。 まさに社会学なのである。しかし 社会学であるなら未来への予兆もあってしかるべきなのだが 産出されたテキストから読み解くとなると そこが限界か。2023/05/02

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