女子が読む官能小説

いしい のりえ【著】

青弓社（2014/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 189p／高さ 19cm
• 商品コード 9784787292209
• NDC分類 910.26
• Cコード C0095

内容説明

女子だって官能小説を楽しみたい！女子の性のホンネに迫った官能小説や女子目線のエロスが詰まった一般文芸など３００冊以上を読み込んだ著者が６０作品を厳選してその魅力を紹介。フツーのセックスのリアル、セックスだけではない性愛のカタチ、アブノーマルな性癖、危険な性関係など、お好みの作品がきっと見つかる官能小説への招待状。

目次

第１章　ラブ（直木賞作家が描く、いやらしくもせつない官能小説―重松清『海の見えるホテル』；少女マンガ風の展開とねっちりした性描写で女性にも読みやすい―松崎詩織『恋人』　ほか）
第２章　女（仕事と女の幸せ…セックスに後押ししてもらう人生の岐路―草凪優『みせてあげる―長編官能ロマン』；「港」系オンナからの脱皮！？セックスの要望にノーと言えるか―神崎京介『ＩＬＯＶＥ』　ほか）
第３章　人妻（「子どものために」という枕詞を利用しまくる―内藤みか『ママなのに』；いつまでも若く、キレイで従順…男性が描く「イイ女」の限界―新堂冬樹『不倫純愛』　ほか）
第４章　ＳＭ（ＳＭは趣向ではない！？有名作家が別名で書いた入門篇―サタミシュウ『私の奴隷になりなさい』；ＳＭという形で互いを想うピュアな気持ちを描く―館淳一『卒業』　ほか）
第５章　ちょいエロ（非日常的なセックスであぶり出された「性」と「生」。生々しい欲望を描く「ミクマリ」―窪美澄『ふがいない僕は空を見た』；“モラルを超えた行為”からにじみでるエロスを描いた『ホテル・アイリス』―小川洋子『ホテル・アイリス』　ほか）

著者等紹介

いしいのりえ［イシイノリエ］
イラストレーター、官能小説ライター（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[カーミン]

女性目線から見た、女性におススメの官能小説のレビューです。おススメというだけあって、色々と面白そうな本が紹介されていますが、これだけの本を買うほど懐が裕福ではありませ～～ん。

2015/08/29

[FuSa]

これを読んで満足してしまった感。でもせっかくだから、短編集やアンソロジーあたりから読んでみようかなぁ。

2016/06/12

[あやこん]

女性向けというので、本屋でたまたまこちらを見かけて読んでみました。もちろん、ここで挙げられている本がみんな女性に合うというわけではないと思います。この中に載っている本を読んだことがありますが、気持ち悪くなって途中でやめた某有名作家の小説もあります。ちょいエロのコーナーもあるので、ちょっと読んでみたいという人にもいいとは思います。

2021/05/27

[野々蘭]

草食系男子が増えている一方で、官能小説の女性人気は高まっているという近年。紹介されている内容を見て驚いたのは、官能小説は想像していたよりもずっと「ハッピーなおとぎ話」ばかりではないということ。主人公達は皆我々現実の一般人と変わらず（むしろそれ以上に）何かに耐え、葛藤し、得難いものを求めている。その為全体的にどこか鬱屈した感じが漂っていたり、リアルな人間関係描写に少し疲弊してしまいそうな印象すら受けました（私が小説自体に慣れていないからか…）。何はともあれ、百聞は一見にしかず。是非改めて読んでみたいです。

2014/07/01

[パ]

どんな人が書いてるのかと思ったら、表紙のイラストを描かれる方でしたか。お仕事のために読んでたら割と面白かったので紹介してみた、みたいな感じ。タイトルだけ知ってたけど小川洋子の本とかそうだったのか…みたいなタイトルもいくつか。幻冬舎アウトローはですよねーって感じ。確かにあらかた話の筋が書かれてしまっているので、改めて読みたいか？って聞かれるとちょいと微妙。まぁどのように官能なのか？とか、一つ養女のやつはオチ気になるのとかあったし、官能という新たな視点で小説読みたいわって人にはいいガイドかもしれない

2014/06/18