内容説明
崩壊感覚に包まれ、モダンとポストモダンを往還しながら生きることを強いられている現代日本―。しかし、社会が崩れていく一方で、ミステリはそれに反比例するかのように活況を呈している。このねじれが意味するものはいったい何なのかをミステリ読解を通して明らかにする。
目次
0章 AB‐CD殺人事件
01章 小説は戦争に向かって慾情する
02章 壊れる人びと
03章 パノプティコン―流行する警察小説
04章 市民小説への道
00章 「九・一一」から「三・一一」へ
著者等紹介
野崎六助[ノザキロクスケ]
1947年、東京都生まれ。ミステリ作家、文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山田太郎
12
なんか面白くなかった。別に普通に書評やってくれればいいのにと思った。だったら読むなよ、はいすいません。2011/12/09
miharasi_mamiya
1
警察小説と医療ミステリーが多く書かれているそうで、その内容の紹介・解説が面白かった。2017/04/10
midnightbluesky
1
ミステリのみならずノンフィクションにまで語られているところが面白い。佐藤優と検察の過ちという考察は素晴らしい。ちなみに林美土里なる作家は本書で初めて知りました。2012/02/17
aiyoshi
1
よくいえばコンパクト。悪くいえば雑。2012/01/12
koji
1
作者の壮絶な半生を知ると、本書を簡単に批評するのは差し控えたくなります。作者も書いているように、コンパクトに纏めることを優先しているので、1回読んだだけでは理解が難しい箇所が多いですね。野崎さんの他の本も読んでみます。2011/12/31