「死の美学化」に抗する―『平家物語』の語り方

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「死の美学化」に抗する―『平家物語』の語り方

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  • サイズ A5判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787291875
  • NDC分類 913.434
  • Cコード C0095

内容説明

七百年の時空を超えて『平家物語』は、死を美学化するものとして享受されてきた。能や歌舞伎、国語教科書の教材、小説・マンガと形を変えながら―。その固定的な視点・読み方を脱構築して、「常識」を打ち破るものの見方を得る題材としての『平家物語』の可能性を示す。

目次

第1章 教育/権力/物語―もう一つの“源/平”合戦
第2章 「教えられるのか」/「どう学ぶか?」という問題構制―“理論”が拓く地平
第3章 知盛“神話”解体―教室で『平家物語』を読むことの(不)可能性
第4章 “父‐息子”の『平家物語』―アンチ・ヒーローとしての宗盛の可能性
第5章 “貞女”の檻―“知”にダブルバインドされた小宰相
第6章 熊谷直実の“まなざし”―死者の魂を分有する
第7章 建礼門院の庭―『源氏物語』を読む“女”
補章 マンガでよむ『平家物語』的世界―増殖する『平家物語』、あるいは物語へのとば口

著者等紹介

高木信[タカギマコト]
1963年、滋賀県生まれ。1993年、名古屋大学大学院文学研究科満期退学。1993年‐2008年、東海高等学校教諭。現在は相模女子大学学芸学部日本語日本文学科教員、博士(文学)。専攻は日本文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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